私は神奈川県在住の現在27才の女です。大学時代に声優養成所に通っていました。
なぜ声優養成所に通うことにしたのか。理由は非常にシンプルで、アニメが好きだったからです。
小さい頃からアニメ好きで大人になってもいまだにアニメが大好きです。子供の頃は漫画家になりたいと思っていましたが、あいにく私はとても絵が下手で…。そんな私が次になりたいと思ったのがキャラクターに命を吹き込む声優さんでした。
高校に行かずに声優養成所に行くつもりでしたが親に止められてしまい、大学にも通うことを条件に許してもらうことができました。
私が選んだのは日本ナレーション演技研究所(日ナレ)でした。何箇所か体験入学をした中で一番雰囲気がよく、かつ先生のレベルが高いと感じたからです。
その分誰でも入れるわけではなく入所審査、つまりオーディションがありましたが、簡単な漢字やことわざの読み書きテストや面接、実技試験くらいでしたのであまり難易度は高くなかったように思います。
入所審査(オーディション)に受かった私は週三回のコースを大学に通いながら受講しました。最初の頃はストレッチや発声練習などの本当に基礎的な体作りから始まりました。
クラスが上に上がると次は演技レッスンや実際に声優になるための心構えなどを幅広く教わることができました。最近の声優は人前で歌やダンスを披露する機会が非常に多いのでボーカルとダンスのレッスンもありました。
ダンスのレッスンに関しては苦手そうな人が多かった印象です。私もその1人です。
先生は人によってはものすごく厳しい方もいましたが、皆さん優しく親身になって指導してくださる方ばかりでした。本格的なレッスンができる分授業料は安くありません。年間で50万くらいだったのでひと月で4万くらいはかかっていたと思います。
私は二年間日ナレに通学しました。通学している間は非常に得るものが多く、演技のレベルもおかげさまでだいぶ向上したと思っています。
しかしながら、私は事務所に所属してプロデビューすることは出来ませんでした。
今は会社員として働きながら、時々日ナレ時代の友人と小劇場でお芝居をやっています。夢は叶いませんでしたが、声優としてではなく社会人、人として必要なことを多く学ぶことができましたし、大切な親友を得ることもできたので後悔はありません。
これから声優養成所に通うか迷っている方にお伝えしたいのは、後悔のないように必ず保険を用意した上で挑んで欲しいということです。後に引けない状態で夢を追うのはかっこいいことかもしれませんが、声優は他のいろんな職業に比べて著しく倍率が高いです。
そして実際になれるかどうかは実力だけでは決まりません。運やコネクションなども大きな要素になります。
実際私の同期で一番実力があった子は声優にはなれませんでした。声優になれなかったとしても他の道に進むことができるようにするためにも、大学あるいは高校に通いながら通学しておくことが大切だと思います。
※日ナレについて詳しく以下でレビューしています↓
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