声優|40代で代々木アニメーション学院に通ってみての感想(45歳/女性)

年齢は45歳、性別は女、都道府県は愛知県。なぜ声優養成所に通うことにしたのかは、声優の鷹森 淑乃さんに憧れていたからです。

もともとアニメガ好きだったのですが、中学3年生の時に「不思議の海のナディア」というアニメが放送されていて、その主人公の声を演じていたのが鷹森 淑乃さんでした。

当時はアニメ業界にいくよりも漫画家志望だったので、まず高校は普通の高校に行って、その卒業後に漫画やアニメに関わる学校に行けたらと思っていました。ですが高校3年生になっても漫画家としての目が出ず、それならばアニメ業界で何か仕事をしていきたいと思い、代々木アニメーション学院に行く事にしました。

養成所は自宅から通える範囲でもあったのですが、地元名古屋の養成所よりも東京の養成所の方が声優としてデビューできる可能性が高いのではないかと考えたからです。漫画家を目指して漫画を描いていた時も思ったのですが、結局出版社まで足を運び、原稿の持ち込みができる人の方が編集者からのアドバイスも直接たくさん聞けるし、デビューできる近道になると感じたからです。

もちろん声優であっても漫画であっても個人の感性や才能、努力が大事ですが、地方よりも都心のほうが圧倒的にチャンスを得るには有利で、芽も出やすいと思ったからです。その意見には親も同意してくれました。実際のオーディション内容は、高校入試の時のような質疑応答の面接と、好きな声優の名前が聞かれたかと思います。また、好きなアニメのセリフも言ったような気がします。

終始にこやかな面接で、圧迫感はなかったです。授業内容は、とても本格的だった気がします。指導内容もですが機材が本当にアニメの収録をするかのような本格的で、スタジオなどもそろっていたので良かったです。

ですが真面目に学ぼう、練習しようとする生徒が積極的に利用するには、クラスメイトはみんなバイトなどで忙しくて機材なども自主的に使わず勿体なかったと感じます。また、残念だったのが、有名な声優さんが講師として来てくれるというのを楽しみに入学したのですが、実際は通っていた中で1年に1回あったかどうかだったのと、超人気声優というわけでもなかったのでガッカリした記憶があります。

授業料は教材費、研修にかかる費用なども含めて年間100万くらいはしていたと思います。効果はといえば、自然になっていた方言が改善され、滑舌も良くなったと思いますし、何よりも発言したり表現することへの恥ずかしさがなくなりました。その後知人の紹介で事務所に入ることはできましたが、脇役のみです。

個性的な声でないのと、アニメのオーディションに参加しても合格しないのと、経済的にもきついことがあり、現在はSNSで募集しているボランティア等で声優業を行うこともあります。声優養成所へ入ろうか迷っている方へのアドバイスとしては、アイドルの養成所と同じように、とても競争率の激しい世界で、またコネも必要になりますし、運も大事です。

特に今の時代は個性的な声の声優は少ないですが、容姿も問われます。ですから実力派の人気声優を目指すのでなければ、今はネットでも声優の仕事が募集されている時代ですからそういったところでチャンスを見つけても良いと思います。